根も葉もない誹謗中傷でこんな簡単に店がつぶれてしまうものなのか、と当時は愕然とさせられたものです

風評被害はあらゆる業種に大きな被害をもたらすものですが、もっとも敏感に影響を受けるのが飲食店です。時には致命傷になってしまうことも。わたしの店もあやうく風評被害によって倒産に追い込まれるところでした。

わたしが受けた風評被害はおそらく最悪の部類でしょう。食中毒に関するものでした。わたしの店で過去に食中毒が発生した、あるいは食中毒に似た症状が発生した客があらわれたものの、店主が金を積ませて黙らせたといったひどい内容の誹謗中傷がネット上に書き込まれたのです。言うまでもなく事実無根。これまで食中毒はおろか、食後にお腹を壊したといった評判を立てられたこともありません。

しかしこうした風評被害はあっという間に広がります。そしてあっという間に経営に影響を及ぼすことになります。実際その書き込みが書かれてから客が激減、売上げも危機的な状況になってしまいました。正直な話、なんとか乗り越えて経営を続けられたのがウソのようです。

根も葉もない誹謗中傷でこんな簡単に店がつぶれてしまうものなのか、と当時は愕然とさせられたものです。味に関する批評については誹謗中傷でもない限りは甘んじて受け入れるつもりです。でもこうした悪意以外の何ものでもないでっちあげに関してはとても容認できるものではありません。風評被害対策はもちろん、書き込んだ人間に対してより厳しい処置ができるような環境をもっと社会全体で整えて欲しいと思いました。

ネット上でわが社の代理店募集に関する誹謗中傷が書かれているのを発見したのです

わが社では代理店を通したビジネスを行っています。以前事業を拡大するための計画を作成し、代理店を募集することになりました。多額の経費を投じ、宣伝活動や営業活動を行い、広い範囲から代理店を募集することにしたのです。

ところがなかなか募集に応じるところが現れません。条件が悪いのかとも思いましたが、これまでの代理店と比べて劣るところはなく、かえってよい条件と言ってもよいものでした。どうしてなんだろう?とみなで疑問に思っていたのですが、ある日その疑問があっさりと解決しました。ネット上でわが社の代理店募集に関する誹謗中傷が書かれているのを発見したのです。

その内容では「契約前は調子のいいことを言ってくるけど実態はまったく違う」「利益は全部持っていかれて損益はすべて押し付けられる」といった誹謗中傷が好き勝手に書き連ねられていました。そのすべてが事実無根といってもよいでしょう。少なくもとこのような形で悪評を立てられるようなことはしていないと断言できます。にも関わらず、これを読んだ人の多くは応募をためらってしまったのではないでしょうか。就職活動とは異なり、代理店の応募には大きな決断が必要となりますから、こうした誹謗中傷ひとつでもためらわせるには十分な理由となるのです。

こうした風評被害は逆SEO対策などによって防ぐことができるといいますが、当然費用がかかります。わが社は結局このまま募集してもうまくいかないだろうと判断し、事業計画そのものを見直すことになりました。まったくどんな理由で事業が妨害されるかわからないと痛感させられたものです。

内部情報の流出は企業にとって大きな損失をもたらします

内部情報の流出は企業にとって大きな損失をもたらします。企業秘密が流出してしまえば売上げに直接影響が及ぼされますし、顧客や取引先の情報の流出は信用損失をもたらします。さらに従業員の士気の乱れの原因にもなります。わが社の場合は従業員の士気の乱れとなってあらわれました。恐ろしいことに内部情報の流出が従業員によって拡大され、それがわが社のイメージダウンなど風評被害を大きくする原因となってしまったのです。

従業員たちは流出した内部情報を見て衝撃を受けたとともに「この会社ではどんなに頑張っても先が見えているな」「わたしたちの知らないところでこんなことをしていたのか」と不満に近い思いを抱いたようです。そして自分も他の人が知らない会社の内部情報を書き込んでやれ、と思った者が現れたのです。ひとりが書き込むと、連鎖反応のように同じことをする者が続々とあらわれ、気がつけば最初の情報が埋もれてしまうほどの内部情報がネット上で書き込まれることになりました。

ほかならぬ身内の人間によって風評被害がもたらされ、それがさらに従業員の士気の低下をもたらす。最悪の悪循環です。こういった恐ろしいケースも実際に起こりうるわけです。日ごろからネット上での風評被害対策を行うとともに、こういった事態にすぐに対応できるよう、逆SEO対策などを相談できる先を見つけておいたほうが良いのかもしれません。一歩間違えは経営そのものが揺るがされかねないケースだけに、日ごろから備えをしておく必要があるのでしょう。

転職サイトの口コミが影響したのではないかと思っています

就職・転職活動でネットを活用するのが当たり前になっています。企業の情報を事前にネットでチェックしてから応募するかどうかを決める人も多いでしょう。さらに転職サイトでは企業に対する口コミ情報を掲載しているケースも見られます。有効に活用すれば就職活動に大いに役立つわけですが、企業の側から見ると風評被害の種になる可能性もあるのです。

わが社のケースではそれが人材を獲得する機会の喪失となって表れました。とある転職サイトでわが社の評判が書かれていたのですが、かなりひどい内容で、見た人のほとんどは転職先として適さないと判断せざるを得ないでしょう。しかも「求人情報からは見えてこない会社の内情」を謳い文句にわが社の内部事情を伝えるような内容となっており、赤裸々な実情が伝えられていました。しかもその大半は実態をまったく伝えていないような代物です。

その当時、わが社はとある人材をヘッドハンティングしようと活動をしていたのですが、最終的に断られてしまいました。話の途中まではとんとん拍子に進んでおり、こちらが提示した条件にも満足してくれていたはずだったのですが、話が決まる直前で急に壊れてしまった形となったのです。本人から直接問いただしたわけではないのですが、この転職サイトの口コミが影響したのではないかと思っています。同じように中途採用者を募集した時にも思うように応募が集まりませんでした。これも立派な風評被害でしょう。風評被害対策について専門の業者に相談する必要があるのではないかと本気で思ったものです。

一歩間違えば経営が傾きかねないほどの風評被害だったと思っています

企業にもたらされる風評被害は売上げ減だけではありません。時として従業員の士気の低下として表れる場合もあります。

従業員はできるだけしっかりと経営されている会社で働きたがるものです。その「しっかりとした経営」とは売上げや利益だけではなく、労働環境の管理も含まれます。とくに情報管理。いい加減な管理しかできていない会社の場合、「この会社は大丈夫なのか」と思われてしまい、働く気力を削いでしまう恐れがあるのです。

わが社はまさにそういった形で風評被害を受けたことがありました。内部情報がネット上に掲載される事態が起きたのです。その内容はいかにも内部の事情を知っている者でなくては書けないような書き方となっており、社内の情報管理がなっていない印象をもたらせるものでした。ただ実際にはその内部情報には作り話も多く含まれており、おそらく以前働いていた従業員によって書かれたものだと思われます。ただ中途半端に事実が含まれているため、この書き込みを目にした従業員の間で動揺が走ったのです。

こうした従業員の士気の低下は目に見える損害となってあらわれないため、とくに厄介なものです。逆SEO対策などによる風評被害対策も思うようにできないのも問題を深くしています。会社の経営は従業員のやる気によって大きく左右されるもの。一歩間違えば経営が傾きかねないほどの風評被害だったと思っています。こうした形での風評被害にも日ごろから注意しておくことが必要なのでしょう。

ネット上でわが社の評判を掲載しているサイトで芳しくない情報が書かれていたのです

ネットによる企業への風評被害の影響は単に売上げだけに及ぶものではありません。さまざまな分野への影響が考えられますが、わが社では人材の採用に大きなダメージがもたらされました。

厳しい経済状況だからこそ、優秀な人材を確保しておきたいところ。それだけに採用活動にも力が入ります。ところが求人に募集をかけたところ、思ったよりも応募者が集まらなかったのです。それほど悪い条件ではなかったのにどうしてだろう、とそのときは疑問に思ったものでした。

しかも応募してくれた人の中から見込みのありそうな人にそれなりに良い条件を出したのですが、もう少し考えさせてくれ、との返答が。もちろん、ほかを当たってみたうえで判断するのは一向に構わないのですが、どうも感触がイマイチで、体よく断ろうとしているのではないかと思わせるものでした。

しかし、その後その理由が判明しました。ネット上でわが社の評判を掲載しているサイトで芳しくない情報が書かれていたのです。とくに問題だったのは離職率の高さ。環境が厳しく、就職してもすぐに退職してしまう人が多いというイメージを植えつけられてしまっていたのです。もちろん、そのようなことはなく、完全なでっちあげです。

こういった形に対する風評被害対策も必要なのかとつくづく思わされたものです。よい人材を確保できないのも企業にとっては大きな損失。まったく厄介な風評被害にあったものだとつくづく思わされたものです。

ちょっとした評判ひとつで中小企業などはあっという間に潰れてしまうことがあります

インターネットが発達した現代社会、ちょっとした評判ひとつで中小企業などはあっという間に潰れてしまうことがあります。わが社も一度そのような危機に見舞われたことがあります。

わが社と取引していた複数の会社がある時期に一斉に取引量を減らし始めました。あまりにもタイミングが良すぎたため、一体何が起こったのか疑問に思ったものでした。わが社に対して不満を抱えていたのか、不満をもたらすようなことをこちらがしたのか。不安を感じたものですが、ある日その取引先のひとつから取引量を控えた理由を聞かされてびっくりされられました。なんとネット上でわが社の経営状況の危機を伝える内容が書き込まれていたのです。その取引先はわが社のホームページを調べようと企業名で検索エンジンを使用したところ、表示結果に「○○は倒産危機」「不渡りの準備をしている」などといったページがあらわれたというのです。びっくりしたわたしたちが実際に調べてみると確かにありました。

言うまでもなく事実無根。会社の内部事情すらろくすっぽ理解していない人間によるものなのが明らかで、外部の人間、あるいは企業の悪質ないやがらせだと思われます。恐ろしいことにこんないい加減な悪評ひとつでわが社の取引量が大幅に減らされてしまい、売上げに大きなダメージを受けることになったのでした。

その悪質な書き込みがもっと影響力が大きかったら…と思うとゾッとさせられます。逆SEO対策を相談できる業者の利用を頭に入れつつ風評被害対策をしなければならないのかな、と思わされました。